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伝道<浄土真宗の仏事いちねん>

 「報恩講について」(2011/11/1)

親鸞聖人の「祥月命日(御正忌)」をご縁に

浄土真宗の宗祖親鸞聖人が亡くなられたのは弘長2年11月28日(旧暦)
聖人のご命日を縁として真宗各派の本山や各寺院、またご門徒の家庭において勤められる法会を報恩講(ほうおんこう)といいます。

浄土真宗の各本山で行われる御正忌の報恩講の日程は新暦陰暦など暦の関係でそれぞれ違いますが、真宗大谷派の本山である京都の真宗大谷派・東本願寺では毎年11月21日から28日の8日7夜にわたって盛大な法会が行われます。また各寺院では本山の報恩講の前後の数日間に行われています。

報恩講は私たち真宗門徒には一年で最も重要な仏事です。
お内陣の仏花もお仏具もこの時には通常よりさらに華やかな荘厳となり、
僧侶の勤める声明もさらに曲調豊かなものとなります。
またこの時拝読される「御伝鈔(ごでんしょう)」は、本願寺第3世覚如上人の作で、「蓮如上人御一代聞書」にも報恩講の際に蓮如上人が「御伝鈔」を拝読し法話をされたと記されています。内陣におかけする「御絵伝」と共に念仏者の先達として生きた親鸞聖人90年の生涯をたどりその徳を偲ぶものとして大切に読まれてきました。

報恩講のはじまり

報恩講の始まりは本願寺3世覚如上人が親鸞聖人33回忌法要の際に「報恩講式」を著して宗祖の御正忌法要を報恩講と称してその形式を整えたのが始まりとされています。
そして8世の蓮如上人「御文」に報恩講が度々取り上げられた事で、その後真宗門徒に広く浸透していきました。

教団の宗祖のご命日に信徒が何らかの行事を行うのは、当たり前のことかもしれません。でも報恩講は単に「宗祖親鸞聖人のご命日だから」とか「親鸞聖人への感謝のために」というだけで何百年も行われてきたのではありません。

ほんとうの「報恩」とは

報恩講が広く伝わるきっかけとなった蓮如上人の「御文」。報恩講に関する文章は多く残っていますが、そこには報恩講にお参りする一人ひとりが信心を獲得し念仏者となることが親鸞聖人への本当の「報恩」となるのだと一貫してつづられています。
たとえ遠路はるばる本願寺の報恩講に足を運び型どおりのお参りをしていくらお布施を積もうとも、自分の勝手な思いだけで勤めるだけではその甲斐はない。
御文には、同じ法会の場に集まった人々が仏法の話やお念仏のいわれに耳を傾け、それぞれ聞き取った内容を口に出して確かめ合い、誤りがあれば懺悔し改めてそれぞれ信心を深めていく事の大切さを繰り返し呼びかけておられます。
また一度「これは」と何かを掴んだような気持ちがあったとしても、それに固執してそれ以上聞法の歩みを止めてしまえば人はいずれその思いも薄れて忘れてしまう。
「細々に信心のみぞ(溝)をさらえて、弥陀の法水をながせといえる事ありげに候う。」(「御文」第二帖一)
報恩講は私たちから親鸞聖人へ何か感謝の意を捧げるというよりも、聖人自らがご縁となって私たちのために自分を振り返り念仏の教えを聞く場を作って下さっている。実はそういう仏事なのではないでしょうか。

そして蓮如上人が晩年最期に勤められた報恩講に際しての御文には
「存命のうちに、みなみな信心決定あれかしと、朝夕おもいはんべり」
(御文第四帖十五)
と呼びかけられています。
親鸞聖人だけではなく、蓮如上人やそれに連なる無数の念仏者の人々がどうか1人でも多くの人が念仏申す身となって救われていって欲しいという願いによってこの法会がそれぞれの地で今も行われている。
そして私たちも縁あってその仏事に参加させていただいている。その事を大切にしながら、今年も報恩講を迎えさせていただきたいと思います。

私たちの本山では上に記した通りの日程で御正忌の報恩講が行われます。
真宗大谷派・東本願寺へのリンク

そして当寺の今年の報恩講についてのご案内は
こちらをご覧下さい。

報恩講の時のお内仏

お内仏の写真は東本願寺小冊子「報恩講」より首都圏では寺や教務所単位での報恩講にお参りする形がほとんどのようですが、
それでも報恩講の時期には是非おうちのお内仏も報恩講のお飾りをしてお参りをしましょう。
仏具をピカピカに磨き掃除をして、新しいお花を生けたり打敷(うちしき)を掛けるなどできる範囲でいつもより念を入れたお荘厳でお念仏をすることで、お家でも是非自分のあり方を静かに見つめる機会を持っていただければと思います。

※お内仏の荘厳については、これまで寺の報恩講で配られた小冊子などにも紹介されています。
※右上のお内仏の写真は東本願寺から出された施本「報恩講」より使わせていただきました。
(釈尼慶喜)


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